糖質制限体験記8.最初の1ヶ月…体重が減ってきた!

糖質制限を初めて約1ヶ月。

ここまでの体重関係の結果をまとめたいと思います。

以前の記事「6.体重・尿糖・血糖を自分で測定できるように!」で紹介した自動記録式の体重計を使って、この間の体重・体脂肪率などを測定してきました。

お願い

私は医療従事者ではありませんので、この記事は一患者の個人的な体験談としてお読みいただければ幸いです。

以前やったことのあるカロリー制限の減量に比べると糖質制限では「空腹によるストレスがほとんどない・食事時間の前にほどよくお腹がすく程度」だったのには驚きでした。それでも体重が減ってくるのは実感できました。

Renpho 自動記録式体重計

体重計

測定の方法は毎日同じようにしたほうが良いので、「毎朝起きたらまずトイレに行き、排尿後すぐに体重を測定する」ことを習慣にするようにしました。

糖質制限と体重測定は2020年10月25日から始めています。このときの体重は84.0キロでした。

新しく Renpho の体重計を買ったのは11月5日だったので、自動記録のデータはこの日から始まっています。

以前の記事「4. 食事をどう組み立てるか?」でご紹介したような食事、そして「5. 運動をどう取り入れるか?」のような運動を1ヶ月続けた結果がこのグラフです。スマホアプリで表示されるグラフを貼り付けました。

このグラフだけを見ると最初から順調に減っているように見えますが、実はこの体重計を買う前の減量開始直後はあまり体重が減っていない時期が1週間ちょっとありました。自作のグラフで開始直後から見るとこのようになります。

しかしそれでも、2週目に入った後はだんだん減ってきたのがわかります。32日間で84キロが78.7キロまで減りました

減った量は5.3キロ、最初の体重の6.3%を減量できたという結果でした。

お医者さんの雑誌の論文によると、体重の3%の減量で脂肪変性が消失,5%で は炎症と肝細胞の(脂肪による)風船様変性が改善,そして 7%ではNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)が治癒すると紹介されています(橋本 2016  NAFLD:NASH診療の新たな展開 日本内科学会雑誌 105 :1753-1760)。

どのくらい肝臓が良くなっているかはお医者さんを受診して検査してもらうまではわかりませんが‥。当面の目標である「10%の減量」まではだいたい半分まで来ました。

ネットでは、このくらいの減りは肝臓や筋肉に貯めてあったグリコーゲンなどが減ったためにそれと結合していた水が身体から抜けているから起こるという説明がありました。そうだとしても確実に減量できているのは心強い結果でした。

ところどころで少し増えているのは、前の日にとった水分の量によるのではないかと思います。

1週間で1キロ以上減ったことになりますが、実はこれはあまり良くはないようです。ペースが早すぎるかもしれません。1週間に1キロ以上のペースで減量すると、肝臓に良くない影響(線維化を促進!)が出るという報告があります(筑波大学病院の東端先生によるスライド「NAFLD:NASH治療の現在」)。

体の脂肪はどうなっているか

体脂肪率はずいぶん変動が大きいですが、体重と違って電気的に測っているので誤差が大きいのは仕方がないでしょう。

あまり下がっているようには見えませんが、1ヶ月で1パーセントくらいは下がっていると見てもよいのでしょうか。このデータはもう少し長い目で見る必要があるようです。

体脂肪率が下がっているとすると、皮下脂肪と内臓脂肪の減った比率が気になるところです。

皮下脂肪のグラフは、体脂肪率のグラフと形がまったく同じですね。こちらもほんの少し減る傾向が見られる程度です。

内臓脂肪の数値の「11」とか「10」というのが何を表しているのかは、体重計のメーカーによってまちまちで、しかもどういう基準で出した数字であるのかはどのメーカーでもはっきり示されていないようです。したがって一つの目安として使えればよいと考えます。今回は、少なくとも増えてはおらず、数字一つ分だけ減っているので良しとします

筋肉も減っている?

ここまでの結果は大体よかったのですが、問題があるとすれば「筋肉量」でした。

この体重計で測り始めたときから11月27日までの体重の減りは4.1キロだったのですが、この筋肉量のグラフは筋肉が2キロも減っていることを示していました。減った体重の半分近くが筋肉だった?

これも電気的に筋肉量を推定しているので数字は目安としてあつかうに留めるべきでしょう。しかし少なくとも数字がだんだん下がっているので筋肉は減る傾向にあるようです。

ということは筋トレなどの運動がまだ足りないのかもしれません。ここをどう改善すればよいのかについてはまた改めて考えたいと思います。

糖質制限はお腹が空かない割には減量効果がある

最初に書いたように、この1ヶ月間の空腹感は思ったほどではありませんでした。

毎回の食事では肉や卵は十分食べたので不満はなく、食事の間にお腹が空いたらあまり我慢することなくチーズやナッツを食べることができました。

ご飯やパン・麺類は、最初のうちは急に食べないようにしたことから食べたい気持ちがありましたが、2週間くらいのうちにあまり食べたいとは思わなくなってきたのは意外でした。

この減量方法は私には合っていると言ってもよいかもしれません。くわしい結果はお医者さんの診察を受けるまではわかりませんが‥。

次は 自分で血糖値を測ってみた結果について書いてみたいと思います。